R25のバーハンドル化、理由と交換手順。
右のUターンで高確率で転倒する、腰が痛いというポジションに
不満があったため、YZF−R25のバーハンドル化を決定、着手しました。
今回は交換手順を書いていきます。
そもそもなんで交換に至ったか、という理由は2つあります。
まず1つめ。右Uターンでの転倒確率が高い。
何故かというと、跨がれる方は試していただきたいのですが、フツーに座り、
ハンドルを握り、ハンドルを右にめいいっぱい切ってください。
そうするとアクセルが全閉から操作できません。
手首がタンクにあたりヒネれなくなります。
ということはですよ?
右にターンするときハンドルが切れ込み、バンクしていきます。
そしてここ!アクセルを開けてリヤにトラクションをかけて立ち上がります。
が、アクセル開けられないので立ち上がれません。倒れます。ヒヤヒヤです。
という理由がまず一つめです。
次に2つめが、
腰が痛い。
あまりに純正の高さが中途半端なので前傾なのか、上半身を起こすのかの中間で
腰に負担が大きくあります。
前傾がもっとキツければ何もしないときなんかは腕に体重かけちゃうのですが
それも微妙にできず。
かといって腰で支えていると腰が痛い。なるべく前に乗るようになってくるので
チ○○ンも嫌な感じです。
これが2つめ。
今回取り付けたのはこちら。
ハリケーン(HURRICANE) バーハンドルキット YZF-R25(ABS無しモデル) BMコンチ2型 ブラック HBK684BS
何も考えなくてもパーツが揃っている、ハンドルに穴あけ加工が済んでいる。
という点に魅力を感じ即ポチりました。
いちいちワイヤー長を調べたり、穴開けるのも手間ですからね。
それでは(やっと)交換編です。
届いたパーツたち
そういえばバーエンドだけは付属されていません。好きなデザインを買いましょう。
私は今回手元に転がっていた、キジマの2個セットで500円くらいの樹脂バーエンドを使用しました。
あとブレーキフルードも用意しないとですね。
外す前です。
スマホホルダー装着のためのパーツが付いています。
もう要りません。買って一月経ってないのに。
とっととハンドルを外したいとは思いますが手順としては最後です。
まずはブレーキホースから外していきます。
このときブレーキフルードは車体に付着させないように注意しましょう。
多少は直ぐに水で濡らしたウエスで拭き取れば大丈夫ですが、
スクリーン、これだけは絶対に付着させてはいけません。
なぜなら付着し部分が白く変色し、もう元には戻りません。
塗装面や樹脂もほっておくと、塗装が浮き上がり、樹脂も変色、溶けはじめるので
注意が必要です。服も穴が空くので作業着着てやりましょう。
このゴムは剥がれるので剥がして再利用します。
ここでブレーキホースと上部のブレーキマスターは完全に外してしまいましょう。
紙ウエスを詰めておくとフルード垂れてこないのでオススメです。
次にクラッチケーブルを外していきます。
右の無塗装アンダーカウルを外します。
まずシート右下のカウルを外し(ネジを2本外して引っ張る)ます。
次に黒のアンダーカウルのネジ3本を外し、上にスライドさせると爪が外れ取り外せます。
外したらクラッチケーブルを止めている写真中央のナットを緩めワイヤーをはずします。
下を外したら次はクラッチレバー側を外します。
そうしたらクラッチワイヤーはまだ車体から外さず、邪魔にならないよう少し下からひっぱり
放置します。これは取り付けるときに同じ場所を通しやすくする為です。
右に残るはアクセル、スイッチボックスのみ。
スイッチボックスのネジ2本を外します。
アクセルワイヤーを外す必要はありません。
この状態で右のハンドルを外し、スイッチボックスからハンドルを抜き取りましょう。
残すは左側のみ。
グリップが接着剤で固定されているので細いマイナスドライバーなどを差し込み剥がします。
エアツールがあるならばエアガンで吹き込むと簡単です。
ない方は隙間にパーツクリーナーを吹くと取りやすくなります。
あとはスイッチボックス、クラッチホルダー、左ハンドルを外せばOK。
これで全て外れました。
取り付けの準備。
まずはベースから。
ネジにはグリスを塗りましょう。アルミとステンレスの電位差により、とても錆びやすく
固着しやすいので必ず塗ってください。
ベースとハンドルホルダーを仮組みで装着します。
横から外したまっすぐなハンドルを差し込みます。
ここでベースは本締めして固定しましょう。
ベースを残し外します。
新しいハンドルバーにハンドルホルダーを挟み取り付けていきます。
片側ずつで大丈夫です。
仮組みします。
まずハンドルにアクセルを差し込みます。
ハンドルのセンターに貼ってあるシールの真ん中に中央を示す矢印が書いてあるので
参考程度に左右の位置だけ確認しての仮組みです。(結構ずれてる場合が多い)
本締めすると傷がつくので気をつけましょう。
高さは最後に調整します。体重をかけないように気をつけましょう。
その前に新品のケーブルに注油しておきましょう。
ラスペネや5-56等、サラサラ系ならなんでもいいです。
上からまだ顔を覗かせているケーブルを追いかけるように古いのは下に抜きながら
同じ場所を通るようにしていきます。
下側に通したらまだ固定せず、先にレバー側にワイヤーを引っ掛けましょう。
クラッチレリーズに引っ掛けてホルダーにナットを停める際は、
レリーズを引っ張る方向に手で押せるだけ押して、ナットを固定してください。
上の調整もしてください。
スイッチボックスを取り付け、グリップを取り付けます。
レバーの高さはまだ決定しません。
次はブレーキホースをつけていきます。
マスターを仮組み。
ホースを取り付けます。
ハンドルを切ったり、サスペンションが沈んでも干渉しないように注意しましょう。
ホースとバンジョーの締め付け、バンジョーボルトの締め付けをしっかり行います。
ここは命に関わる部分です。自信がなければ誰かできる人にやってもらってください。
フルードを入れエア抜きをしていきます。
スクリーンに跳ねないように注意!
樹脂の注射器で下から引っ張ると最初が少し楽になります。
私はただホースを繋いでいるだけなので無駄に時間を使いました。
これも自信がなければ誰かにお願いしましょう。
エアが抜けたらマスターの蓋をしてブレーキは終了です。
最後にまたがってポジションを合わせます。
これがアフターパーツのいいところ。
ポジションを合わせたらハンドルを切って干渉しないか確認します。
私は左右のレバーがミラーにギリギリでした。
確認できたら全てのネジを締め固定します。
最後にフルードが溢れていなくても水で洗い流します。
これを怠るとあとで後悔するかもしれません。
私はスマホホルダーとUSB電源を使いやすい場所に取り付け終了です。
ブレーキのエア抜きに時間を浪費したので作業は2時間半ほどでした。
ハンドルにスイッチボックスの穴あけをしないでいいので楽ですね。
乗った感想
腰が楽!
姿勢が楽になりました。ただフロントが体重(荷重)かからなくなったのでかなり
軽く動きます。5mmは突き出してもいいかも。もっとかな?
それかリヤサスを変えてケツを上げたいですね。ほんとはこっちをやりたい。
アクセル操作もできるようにはなったんですが、それでもやっぱりタンクが邪魔。
半開くらいまでしかできません。
ここはしばらく様子見です。
とりあえず転倒リスクは減りました。
やたら痺れていた振動も減りました。快適です。
完全にツアラーと化しました。
見えた問題点2つ。
・後ろが見えない。
ミラーの外側1/3〜1/4しか後方が見えません。純正を外してハンドルに付けた方がいいかも。
・微妙に干渉する。
ハンドルを左右完全に切った時にハンドルホルダーがタンクの黒いでっぱった部分に
少し干渉します。個体差も多少はあれど、これはどうにもなりません。
自分は見て見ぬ振りで事なきを得ました。
以上、また気になればアップします。
H29・6・29追記
乗ってしばらくたったので簡単に感想です。
・腰がめっちゃ楽!これは快適です。
・ハンドルをめいいっぱい切り込んでも操作できます。最高。
・伏せるとやっぱり手がはみ出ます。サーキット走ったり、高速乗ってきっちり伏せたり
する時には少し気になります。でも街乗りメインなので割とどうでもいいです。
むしろワインディングはポジションに余裕があるので安全です。
軽くこんなところです!
悪いところは特に感じません。おすすめです!